
静かな強さを、暮らしのそばに

暮らしを支える
「静かな強さ」と
「素材への誠実さ」

私たちが大切にしているのは、大量生産のスピードではなく、素材と向き合い、時間をかけて形を整えていくこと。
目指しているのは、主役である家族の日常を邪魔しない「静かな家具」です。 主張しすぎず、けれど確かな存在感をもち、ふとした瞬間に「ああ、いいな」と思える。 そんな、日々の暮らしを足元から支え続ける存在でありたいと考えています。

光を設計した、画家のアトリエのような工房

私たちの工房は、一般的な工場とは少し異なる形をしています。 南側には、直射日光を遮るために一間(約1.8m)もの長い庇(ひさし)を出し、屋根を低く抑える。その一方で、北側の高い位置には大きな明かり取りの窓を設けています。
これは、フェルメールをはじめとする古の画家たちが、アトリエで求めたのと同じ光の設計です。 太陽の動きによって色や強さが変わってしまう南の光ではなく、一日中安定して変わらない「北側の光」だけを採り入れるためです。
直射日光による強い影は、形を隠してしまいます。 私たちが必要としているのは、木肌の微細な凹凸を正確に浮かび上がらせる、嘘のない「柔らかな陰影」です。
姿誠社の家具がまとう「静けさ」や「マティエール(肌理)」は、この計算された光の空間の中で、目と指先の感覚を研ぎ澄ますことで生まれています。

機能美という「骨格」に、手仕事の「体温」を

土も、釉薬も、すべてこの場所から。
工房の敷地の土を自ら掘り起こして粘土を作り、「ひだまりチェア」の端材を燃やした灰を、釉薬(うわぐすり)として施しました。 木の灰は高温の窯の中で溶け、ガラス質となって器を包み込みます。
2年の試行錯誤の末に西村正太が焼き上げたこの器には、姿誠社の美意識のすべてが凝縮されています。
私たちが家具で目指しているのは、まさにこの陶器のような「土着の温かさ」と「マティエール(肌理)」です。
「陶房 ま」 の器について
私たちは、工業製品が持つ洗練された機能美や、西洋で培われた椅子の様式に深く敬意を払っています。 3DCADを用いて設計し、堅牢な構造を作り上げる工程は、まさにその「理知」を受け継ぐものです。
私たちが目指しているのは、その完璧な骨格の上に、日本古来の美意識を重ねることです。 それは、決して無意識の「ゆらぎ」ではありません。民芸が持つ健やかな美しさを深く理解し、作家の意思によって掬い取った陶芸作品のような、意図された「土着の温かさ」です。
合理的に整えられた形の中に、高度なコントロールをもってあえて手仕事の痕跡(マティエール)を残す。 そうすることで、洗練されたプロポーションでありながら、触れるとどこか懐かしい、日本の風土に根ざした「熟成する家具」が生まれるのです。

木の「深呼吸」を、じっくり待つ理由

工房の周囲には、ゆったりとした時間が流れています。 私たちがこの場所で家具を作る理由。それは、「木が落ち着くのを待つ時間」を贅沢にとるためです。
天然の木には、どうしても「反ろうとする力(動き)」があります。 だから私たちは、一度に削ることはしません。粗く削って、数日寝かせる。木の動きを出し切ってから、また少し削る。 そうやって木のご機嫌を伺うように時間をかけることで、お客様の住まいに届いてから反りや割れが起きにくい、本当の意味で「強い家具」に仕上がります。
効率よりも、安心を。この静かな環境だからこそできる、私たちの品質基準です。

変わらない場所で、待ち続ける安心感

家具は、買って終わりではありません。 10年後、20年後、もしメンテナンスが必要になったとき、「あそこに頼めば大丈夫」と安心していただける場所でありたい。 私たちが自社工房を持ち、この地(豊後大野市千歳町)に根を張ることにこだわったのは、そんな「責任の所在」を明確にするためでもあります。
流行り廃りのないデザインと同じように、私たち自身もこの場所で、変わらずにものづくりを続けていきます。 いつでも、里帰りさせるような気持ちでご相談ください。

[今の提案]と[一生の品質]
作り手の夫婦が形にします
姿誠社は、夫婦二人で営んでいる家具工房です。
アパレルデザイナー出身でインテリアの視点を持つ「プランナー」と、美しさと強さを実直に追求する「家具作家」。
異なる視点を持つ二人が、それぞれの専門分野でお客様の家具づくりをサポートします。
主宰
西村 心子
(にしむら しんこ)
ご相談・プランニング

「インテリアの視点で、今の暮らしになじむご提案を」
1978年 大分県生まれ。
女子美術短期大学 服飾科卒業後、都内アパレルメーカーにて子供服のデザイナーとして勤務しました。
2014年、夫とともに家具工房 姿誠社を設立。
インテリアコーディネーター(2020年取得)、キッチンスペシャリスト(2019年取得)。
色や素材のバランス、部屋全体のコーディネート視点から家具をご提案します。 「家具や材種のことは詳しくなくて…」という方もご安心ください。女性目線で、細かな使い勝手まで丁寧にヒアリングいたします。
家具作家
西村 正太
(にしむら まさとも)
製作・デザイン

「素材の声を聴き、100年先まで愛される形を」
1978年 大分県生まれ。
東北芸術工科大学 デザイン工学部卒業。
上松技術専門校 木材造形科にて木工の基礎を習得しました。
2014年、大分県豊後大野市に家具工房 姿誠社を設立。
家具製作 家具手加工一級技能士(2018年取得)。
設立以来、独学で素材と向き合いながら、構造的な安定と美しさが両立する形を探求してきました。 精度にこだわり、見えない部分の接合まで一切の手を抜かずに仕上げます。

工房へのご訪問・試座について
(完全予約制)
姿誠社には、常設のショールームや展示場はございません。 普段は木粉が舞う工房で製作に集中しているため、突然お越しいただいても、機械の騒音や安全上の理由から、十分なご対応ができないのが現状です。
ですが、もし遠方からでも「ひだまりチェアに座ってみたい」「樹種の色味を直接見てみたい」というご希望がございましたら、ぜひお問い合わせください。 事前にご予約いただければ、作業の手を止め、ゆっくりと座り心地を試していただける「特等席」をご用意してお待ちしております。

ご対応できること
ひだまりチェアの試座、編み方・樹種の確認、オーダーのご相談
ご予約方法
ご相談フォームより、ご希望の日時をお知らせください。
※製作状況によってはご希望に添えない場合もございます。必ず事前の日程調整をお願いいたします。

私たちが、責任を持ってつくります。
じっくりと家具づくりをご一緒できれば嬉しいです。
ささいな疑問でも、 まずはご相談フォームより、お気軽にお声がけください。


